細見華岳展
■人間国宝 細見華岳 プロフィール
1922年(大正11年8月23日生まれ) 京都西陣で綴織などの制織技術を学び、多彩な色糸によって花文や流水を織り各種工芸展で活躍されました。1997年(平成9年)重要無形文化財『綴帯』の保持者認定されています。
1912年(平成24年)1月1日に偉大な功績を残され人生に幕を下ろされました。(享年89歳)
〔綴八寸帯 孔雀文〕〔絽綴八寸帯〕
【綴れの織り方】
織り手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、その爪を文字通り「ノコギリの歯のように」刻んでおります。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で緯糸を一本一本掻き寄せ、織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めるのです。
機械が自動的に、その列に糸をひきあげてくれるのではなく、一色ずつ、下絵を見ながら手作業にて織り込んでゆく作業になるのです。
一見するとシンプルなデザインの中に、いくつものこだわりと類まれなる技術が集約されている作品です。
是非この機会にご覧下さい。
2月15日~2月末迄展示しております。