加藤 卓男(重要無形文化財・人間国宝) 陶芸『三彩』(9月)

 三彩漂流の地 ロドス島

加藤卓男(一九一七年~二〇〇五年)は、古代ペルシア陶器の斬新な色彩や独創的な造形、釉調に魅力を感じ、西アジアでの長年の発掘研究を経て、滅び去った幻の名陶ラスター彩の復元をはじめ、青釉、三彩、ペルシア色絵など、高い芸術性を持つ異民族の文化と日本文化との融合に成功しました。

一方、昭和55年に宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元制作を委嘱され、約9年の研究の末、「三彩鼓胴」「二彩鉢」を納入しました。このように、学術および芸術文化に寄与した功績により、平成7年に国指定重要無形文化財保持者(人間国宝) に認定されました。

 

西安・大慈恩寺の大雁塔

 

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